VA Linux Systemsジャパン株式会社(本社:千代田区神田錦町3-24、代表取締役社長:上田哲也、以下VAリナックス)は、IT・エンジニアリング企業向けのソフトウェア共同開発プラットフォーム「SourceForge(TM) 3.1 Enterprise Edition (以下、SourceForge)」の販売を本日より本格的に開始します。
近来、ROI(投資利益率)(注1)が企業経営指標として重視されるなか、ソフトウェア開発活動においては、孤立した開発環境、非効率な開発プロセス・管理体制、不適切な開発インフラストラクチャ等がROI指標に影響する非効率性やコスト増大の要因となっています。このような負の要因を解消・改善することが企業にとって急務となっています。しかしその反面、開発現場ではコスト削減や短納期の煽りを受けソフトウェアの品質低下という問題を引き起こしているケースも見うけられます。このような状況にあって、企業ではプロセス改善・開発効率化がこれまで以上に強く求められ、CMM(能力成熟度モデル)(注2)等の認定取得を一つの指標に掲げる企業も増えてきています。
本日より提供開始となるSourceForgeは、ソフトウェア開発によって発生する様々な情報を一元的に蓄積し、複数人のチームで開発を行うときに不可欠なコミュニケーションや知識の共有に優れた、ソフトウェア共同開発プラットフォームです。SourceForgeは、企業の分散した開発拠点、組織、関連部門にわたる30~20,000人の開発チームをサポートすることが可能で、ソフトウェアの共同開発を可能にするだけでなく、開発プロセスの改善を支援し、開発効率向上・コスト削減・品質向上を可能にします。
※SourceForgeの機能や操作性を評価していただくため、「SourceForge(TM) Enterprise Editionトライアルサービス」を提供しています。60日間無償でご試用いただくことができます。詳細はこちらをご参照ください。
SourceForgeのテクノロジーは、米国OSDN社が運営している世界最大級のオープンソース開発支援ポータルサイトであるSourceForge.net(注3)でも採用されており、スケーラビリティが実証されています。尚、VAリナックスが提供していくSourceForgeの開発は、米国VA Software社とVAリナックスが共同で行っています。
■ 特長
【開発の促進】
Webベースのソフトウェア共同開発プラットフォームです。対応ブラウザさえあれば、どこからでもプロジェクトの最新リソースにアクセスできます。これによって、開発拠点が分散しているような場合でも、無駄のない共同開発を進めていくことができます。
【プロジェクトの可視性】
各ユーザがそれぞれに必要な情報を一目で把握できるインタフェースを持ちます。開発者は複数のプロジェクトに分散している自分の作業を簡単に確認でき、マネージャはプロジェクト内の作業進捗状況をリアルタイムに監視、制御することができます。
【情報の一元化】
不具合情報、変更要求、文書ファイル、メーリングリストのログ、ソースコードなど、ソフトウェアの開発過程で発生するさまざまな情報を一元管理します。蓄積された全情報にわたる検索や統計ができるため、情報毎に異なるアプリケーションを使用する場合の煩わしさがありません
【ツールの連携】
市販のソフトウェア構成管理(SCM)ツールと連携します。各ツールを持たないユーザにツール固有の情報を公開することができます。また不具合情報と不具合を修正したファイルのような、ツール内の情報との関連性を管理できます。
【管理オーバーヘッドとコスト削減】
プロジェクト内の情報を定期的に自動集計し、作業期限などをメールで自動通知します。報告書の作成、作業の再確認、作業漏れの対応などにかかる時間を大幅に削減でき、開発者、マネージャとも本来の開発業務、管理業務に集中することができます。
■ 主な機能
【プロジェクト管理】
柔軟なアクセス制御
各役割にアクセス権限を設定し、メンバにその役割を割当てることで柔軟なアクセス制御を実現。
タスク管理
開発者の作業項目や進捗率をリアルタイムで把握することが可能。
要求管理
ソフトウェアの要求仕様などをトラッキングデータとして管理することにより、最適な仕様にまとめることが可能。
タスク・トラッキングデータの統計レポート
タスクデータ、バグを代表とするトラッキングデータの統計を表やグラフなどさまざまな形式でレポート。
自動通知機能
タスクの進捗報告、トラッキングデータの変更内容などをメール通知。
【ナレッジマネジメント】
文書管理
開発過程で作成される文書やその変更履歴を一元管理。
ニュースと掲示板、メーリングリスト
プロジェクト内へのお知らせや開発に関する議論をデータベースに蓄積。
プロジェクトマップ
開発プロジェクトをカテゴリ分けすることによって、同種、同系の他のプロジェクトを簡単に見つけることが可能。見つかったプロジェクト情報の再利用を実現。
検索機能
SourceForgeに蓄積されたさまざまな情報から目的の情報を見つける強力な検索。
【開発支援管理】
SCMツールとの連携
複数のSCMツールと連携。プロジェクト毎に異なるSCMツールを利用可能。
※ Rational(R) ClearCase(R)、Perforce、CVSなどとの連携。
ブラウザからのソースコード参照
SCMツールを使わず、使い慣れたブラウザからソースコードの参照が可能。
トラッキング管理
バグトラッキングを代表とする、さまざまなトラッキング項目を一元的に管理。
トラッカーとSCMツールとの連携
不具合報告(トラッカー)とそれに対する修正内容(SCMツール)とを関連付けして管理。
- ■ 会社概要
- 会社名:VA Linux Systems ジャパン株式会社
資本金: 1 億円
設立 :2000年 9 月 3 日
本社所在地:東京都千代田区神田錦町3-24
代表者:代表取締役社長 上田 哲也
ホームページ:https://www.valinux.co.jp/
決算月: 12 月
事業内容:
・Linux/オープンソースに関するプロフェッショナルサービス の提供
・オープンソース文化の普及を目的とするコミュニティの運営
- ■ SourceForge(TM) Enterprise Edition トライアルサービスについて
- SourceForgeをより深くご理解いただくために、「SourceForge(TM) Enterprise Edition トライアルサービス」を提供しております。SourceForgeの試用環境のご利用を通して、本ソフトウェアの操作性・機能性などを評価していただくためのサービスで、60日間無償でお試しいただくことができます。本サービスの詳細につきましては「SourceForge(TM)Enterprise Edition トライアルサービス利用規約」をご参照ください。
- ■ VA Softwareについて
- 米国VA Software社(Nasdaq:LNUX)は、SourceForge(TM) Enterprise Edition(以下、SourceForge)を提供しています。SourceForgeは、完全にWEBで動作するアプリケーションで様々な開発ツールを統合したソフトウェア共同開発プラットフォームで、トラッキング・統計・レポートをリアルタイムで作成できる機能を備えています。SourceForgeは、IT・ソフトウェアエンジニアリング企業の開発・管理の効率改善・品質向上のために貢献しています。VA Softwareの顧客には、米国政府関連組織をはじめ、金融、防衛、航空宇宙、製造、通信などの企業があります。
- ■ OSDN について
- OSDNは、世界最大のオープンソースソフトウェアの開発と革新のための最先端のニュースと情報交換、共同作業の促進、そして成果物の配布を行うためのコミュニティから構成されています。OSDNの各コミュニティサイトには、Slashdot、freshmeat.net、SourceForge.net、Linux.com、そして ThinkGeek が含まれ、毎月 660 万人以上のユニークユーザと 1 億 3 千万以上のページビューを記録しています。OSDNジャパンは、OSDNの日本版として、VA Linux Systems ジャパン株式会社のOSDN事業部によって運営が行なわれております。
- ■ 登録商標および商標について
- SourceForge(TM)は、VA Software社の商標です。その他の商品名・会社名等はすべて各社の商標または登録商標です。
- ※1 ROI(投資利益率)とは、投下した資本に対して得られる利益の割合のことです。
- ※2 CMM(能力成熟度モデル)とは、米国カーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所で開発された、ソフトウェア開発プロセスの評価基準(6段階)のことです。
- ※3 SourceForge.netは米国OSDN社が運営する世界最大級のオープンソース開発支援サイト。現在、約560,000人のユーザが登録、約55,000のプロジェクトが運営・管理されています。
- ■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
- ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/