Linuxおよびオープンソースの総合プロデューサであるVA Linux Systems Japan株式会社(本社: 千代田区神田錦町3-11、代表取締役社長:上田 哲也、以下 VAリナックス)のOSDN事業部『OSDNジャパン』は本日、日本AMD(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:堺 和夫)からの協力のもと、日本最大のオープンソース・ソフトウェアの開発サイトであるSourceForge.JP のコンパイルファームにて、AMD Opteronプロセッサ対応のサービス提供を2004年3月2日より開始することを発表します。AMD Opteronは、AMD64アーキテクチャをベースとする、サーバ/ワークステーション向けプロセッサです。

SourceForge.JP コンパイルファームは、オープンソース・ソフトウェアの開発者コミュニティに対して、ソフトウェアの動作テストやデバッグ、また新しいアーキテクチャへの移植を支援するために、さまざまなハードウェア・アーキテクチャとオペレーティング・システムが動作する環境を提供する目的で作られ、これまではx86アーキテクチャのLinux 2.4 (Debian GNU/Linux)、NetBSD、そしてApple Power Mac G4 (Mac OS X) 対応のサービスが行われてきました。このコンパイルファームのサービスは、SourceForge.JPに登録されたオープンソース・プロジェクトに参加している開発者であれば、誰もが自由にアクセスし、利用することができます。今回、コンパイルファームでサポートされるのは、AMD Opteronプロセッサ搭載のサーバにSUSE Linuxをインストールしたものです。

今回のVAリナックスと日本AMDの協力体制構築によるSourceForge.JP コンパイルファームでのAMD Opteronプロセッサのサポートにより、AMD64アーキテクチャをサポートするオープンソース・ソフトウェアの開発が促進されると考えています。また、AMD64対応の64ビット・アプリケーションの開発が促進されることで、オープンソース・ソフトウェアの開発コミュニティとユーザに対し、64ビット・コンピューティングへのシームレスな移行を提供するものと考えています。

このリリースに対して、OSDN事業部の統轄マネージャ、佐渡秀治は次のように述べています。「AMD64アーキテクチャ上でのソフトウェア開発の機会をSourceForge.jpの開発コミュニティに与えることができたことを非常に嬉しく思います。また、64ビット・コンピューティングへ向けて、その移行にSourceForge.JPが一役担えることも誇りに思います。」また、日本AMD CPGマーケティング本部長代理 小島洋一は、次のように述べています。「対応ソフトウェアの充実は、AMD Opteronプロセッサを中心とした64ビット・コンピューティングの普及に向けた重要な原動力となります。今回のOSDNジャパン様との協力では、そうした新世代のコンピューティング・ソリューションの普及に大いなる成果を生むものと期待しています」

■ SourceForgeについて
SourceForgeは、オープンソース・ソフトウェアの開発者にCVS、メーリングリスト、バグ追跡システム、掲示板・フォーラム、タスク管理システム、 Web サイトホスティング、ファイルの保管、完全なバックアップ、シェル環境、コンパイル・ファーム、そしてそれらを Webベースで総合的かつ容易な管理を行う環境を提供する無料のサービスです。米Open Source Development Network社が運営するSourceForge.netでは、75,000のプロジェクトと80万人あまりの開発者が登録されています。OSDNジャパンが運営するSourceForge.JPは、2002年4月19日に運営が開始され、900を越えるプロジェクトと7500名を越える開発者の登録があります。URLは http://sourceforge.jp/ です。
■ OSDNについて
OSDNは、オープンソースソフトウェアの開発と革新のための最先端のニュースと情報交換、共同作業の促進、そして成果物の配布を行うためのコミュニティから構成されているネットワークです。OSDNには、Slashdot.org、Freshmeat.net、Newsforge.com、Linux.com、SourceForge.net、Geocrawler、そしてThinkGeekが含まれ、毎月1200万人以上のユニークユーザと2億2千万以上のページビューを記録しています。OSDNと各サイトに関する情報は、http://www.osdn.com/にあります。OSDNの日本におけるネットワークであるOSDNジャパンの運営はVA Linux Systemsジャパン株式会社のOSDN事業部が担当し、Slashdot Japan、SourceForge.JP、japan.linux.comの3つのサイトが運営されています。OSDNジャパンでは、毎月1500万ページビュー以上のアクセスを記録しています。OSDNジャパンに関する情報は、http://osdn.jp/にあります。
■ AMDについて
AMD (NYSE:AMD)は、コンピュータ業界、通信業界、家電業界向けのマイクロプロセッサ、フラッシュメモリ、システムオンチップ・ソリューションを設計・製造しています。AMDは、同社のお客様が、多岐にわたるテクノロジ・ユーザ(大企業、政府機関、個人消費者など)に対して標準ベースかつお客様志向のソリューションを提供できるよう、その支援に尽力しています。1969年に創立されたAMDは、Standard & Poor’s 500構成銘柄であり、米国、ヨーロッパ、日本、アジアに営業・製造拠点を構えるグローバル企業です。
■ AMD Opteronプロセッサについて
AMDの第8世代プロセッサコアをベースとしたAMD Opteronプロセッサは、業界初のx86対応64ビット・ソリューションの幕開けを飾るプロセッサです。このテクノロジは、企業ユーザが求める64ビット・コンピューティングへのシームレスな移行を提供する一方、企業ユーザによる既存32ビット・アプリケーションへの投資を保護します。AMD Opteron プロセッサは、最も要求レベルの高い企業向けアプリケーションに適応する、高性能サーバ/ワークステーション向けに設計されました。また、スケーラブルで、高い信頼性と互換性を有するべく設計されており、TCO(維持管理費用)の削減に寄与します。AMD Opteronプロセッサが備えるイノベーションには、メモリコントローラの統合およびHyperTransportテクノロジの採用が含まれます。メモリコントローラの統合はメモリのボトルネックを解消します。HyperTransportテクノロジは、I/Oボトルネックの解消/低減、バンド幅の向上とレイテンシの低減により、システム全体の性能を向上させます。
■ 商標について
AMD、AMD Opteronは、Advanced Micro Devices, Inc.の商標です。その他の商品名・会社名等はすべて各社、各組織の商標または登録商標です。
■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/