VA Linux Systems Japan株式会社(本社: 千代田区神田錦町3-11、代表取締役社長:上田 哲也、以下 VAリナックス)は本日、ローカルエリアネットワークの負荷分散と高可用性サービスを実現するソフトウェアの新製品「VA Balance」を発表し、2005年1月より提供を開始致します。 VAリナックスの独自Linux OSと一体となったソフトウェアとして提供することで、より幅広いシステム案件のカバーと一体化された顧客サポートを実現し、エンタープライズ・システムへの導入を促進します。

VA Balanceは、VAリナックスがオープンソース・プロジェクトとして開発を進めている負荷分散ソフトウェア「UltraMonkey」とVAリナックスがDebian GNU/Linuxをベースに開発した基盤OSである「VA Core」を組み合わせ、OSと一体化されたソフトウェアとして提供される製品です。 VA Coreで提供する管理・設定・サーバ監視のフレームワークとVA Core向けに最適化されたUltraMonkeyが結合され、OSとアプリケーションが完全に一体化されたローカルエリアネットワークの負荷分散と高可用性サービスのソリューションを実現します。

今回のVA Balanceの提供に合わせ、従来のUltraMonkeyの機能に加えて、IPフィルタ機能の搭載、SNMPによるサーバ監視、同時セッション数のリミット設定機能が追加され、今後数カ月内を目処にRIP、OSPF等の主要ルーティングプロトコルのサポート、設定管理GUI、実サーバ側アプリケーション・パッケージの自動更新サポート機能等が随時提供される予定です。

VA Balanceは、通常の場合、2台の冗長化構成を1セットとして扱い、1セットは70万円(OSサポート込みの年間保守料は14万円)からの提供となります。 VAリナックスでは、今回のVA Balanceを通信事業者、データセンター事業者、ISP、ASP等を主な対象とした販売活動を積極的に展開し、同時にVA Balanceを活用したソリューションを共同で展開できるSIベンダー、ハードウェアベンダーとの連携を目指します。 VA Balanceの営業活動は本日より開始し、システムの提供は2005年1月からとなります。

このリリースに対し、VAリナックス 代表取締役社長 上田哲也は次のように述べています。「これまでのVAリナックスはLinuxカーネル開発に代表される数々のオープンソースソフトウェアの開発レベルからの技術力を活かしたテクノロジーコンサルティングに重きを置いたビジネスを展開してきましたが、今回のVA BalanceはVAリナックスのこれまでの開発実績を結集した初めての独自プロダクトとなります。提供するシステムを構成するOSからアプリケーションまでのソフトウェア全てのソースコードを自社で解読し、必要とあらば改良を行うというVAリナックスのソースコードレベル・サポートの理念を追及した結果として、 VA Balanceを市場に送り出せることは非常にエキサイティングなことであると思います。」

【別紙資料】

■ 登録商標および商標について
UltraMonkeyとVA BalanceはVAリナックスの商標です。

 

Linuxは Linus Torvalds氏の登録商標です。

 

その他の商標については商標の所有者に所有権が属しています。

 

■ ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社について
ヴィーエー・リナックス・システムズ・ジャパン株式会社 (以下、VA Linux) は、各種 OS や仮想化技術、クラウド基盤構築に関連する OSS をはじめとした多岐にわたる事業分野で利用されている OSS について、高度な技術と経験を基盤に、技術コンサルティング、開発支援、障害解析サポートを提供する企業です。
VA Linux は、2000年9月に設立され、Linuxカーネルや仮想化に関するグローバルレベルの技術力をベースに Linux およびオープンソース業界を牽引する中核企業として成長を続けており、SCSK グループ企業としてオープンソース・ソリューション推進の先導役となっています。
詳しい情報は、https://www.valinux.co.jp/