NFSは、分散システムの共有データ領域としても広く用いられていますが、NFSの設定やハードウェアの選定の不備などにより、性能上のボトルネックになることがあります。NFSはKernelと密接に関係している部分が多く、性能を向上させるためには、Kernelレベルのチューニングが必要になります。
「VA Linux」では、ハイエンドレベルのシステムに対応できるよう、KernelにNFSサーバの性能向上のために以下のようなチューニングを実施しました。
チューニング項目
- カーネル内部でNFSゼロコピーを実装(内部処理の無駄を削減)
- NFSで使用する資源の拡大・変更
- I/O待ちから復帰したプロセスを優先的に処理させる
- NFS処理サブシステム(nfsd)のCPU奪取抑制
- メモリ奪取抑制による負荷耐性の強化